篠栗駅から旧道を東に進み右折すると諏訪神社の鳥居が見える。その前に「第84番中町屋島寺」がある。
石門左に自然石を彫った大きな手水鉢があり、その奥に本堂がある。
門をくぐると右手に顔にほれぼれするような心鏡観音堂や子育地蔵、子安観音等の諸堂がある。
本堂は、格子天井の本格的な仏堂で、本尊千手観音、不動明王、弘法大師が安置されている。境内は自然石の大きな飛び石が打たれ樅の木を中心に枝ぶりよく剪定された庭木と諸仏が美しく配置され、回遊式の清閑な札所になっている。
守堂者は代々庭師を営んでいる。本堂前に右手から枝を伸ばす槇の木、門冠といいその珍しい形に庭師として守堂者の遊び心が感じられる。