1番南蔵院の大不動明王の横を上がると『第45番城戸ノ滝不動堂』がある。
不動の滝は、篠栗霊場発願者慈忍尼は、四国霊場を参拝後篠栗に立ち寄った際、流行病で苦しんでいるのをみて、この滝に打たれ疫病退散と村民息災の大願を立てこの滝に打たれ祈った。村は平和を取り戻し慈忍尼の誓願に大師が応えてくれたと信じ、八十八ヶ所の創設を発願した。しかし、「八十八ケ体のうちわずか十八、九たの石仏を城戸集落に安置したのみで障礙(障害の意)が生じて実現しなかった。」(《平井家文書》より)
これを引き継いだのが藤木藤助翁である。
また滝を囲むように大岩群は「平家岩」といい、源氏の追補を逃れてきた平家の落人が潜んでいたところと伝えられる。