山王旧道を篠栗方面に向かうと煉瓦塀の中に『第77番山王薬師堂』がある。
明治初期に四国霊場を巡った中に五代前の先祖村瀬次作氏が四国77番の聖砂を持って帰り札所を開いた。当初は「山王堂」と呼んでいた。現在は六代目で、分家との二軒で守っている。
堂内は、二間四面、本尊金仏の薬師如来、旧石仏本尊、地蔵菩薩が祀られる。大きな提灯が二つ下がり信者が寄進したものである。
又、厄除け大師、不動明王は飯塚の藤原延久氏らが昭和27年に寄進した。境内には十三仏堂、地蔵菩薩、延命地蔵菩薩、水かけ地蔵菩薩が祀られる。水かけ地蔵菩薩は、体に水をかけお願い事をすれば叶うという祈願の方法である。全国各地にはさまざまな水かけ地蔵菩薩がある。