山王より、荒田高原・奥ノ院方面に向かうと左手に61番「山王寺」見える。札所はすぐ下に『第73番山王釈迦堂』がある。
釈迦堂は、少し上手にあったが昭和初期に水害に逢い、老朽化も進んで現在地に再建、移転した。
二間四面の堂内は、金箔塗の本尊釈迦如来、不動明王、弘法大師が祀られる。本尊は、大正12年(1923)仏師小川静雲作である。
境内には、十三仏堂、十一面観音堂、釈迦堂には当時の守堂者がインドの仏跡巡拝で持ち帰った白檀の釈迦像、鯛から招来した釈迦像も安置されている。
周辺は、穏やかで典型的な日本の農村風景、その中に釈迦堂がある。