奥の院、荒田高原を下るり68番の前を右に下ると赤い屋根の『第46番岡部薬師堂』に着く。
道沿いには雪割草がたくさん花を咲かせてお遍路さんの心を癒してくれる。
二間四面の堂内は、本尊の金仏薬師如来を旧石仏本尊、不動明王が祀られる。
山の斜面をとわずかな平地を利用した境内、それを囲むように植えられた庭木、その間に不動明王、地蔵菩薩、大日如来、弘法大師等諸尊が配されて閑雅な聖域を作っている。
明治28年(1895)の札所の記録に仏体寄付者に「山王 岡部利平・平助」とあり、守堂者の先祖で初代の守堂者である。