33番より二つ目の橋、高田橋を渡ると右側に木立の中に『第21番高田虚空蔵堂』がある。
三間半四面のお堂は畳敷きで外には半間の回廊がついていたが、昭和53年(1978)の台風を受け、その修復を機に前二間を土間に、回廊を取り外して左右の外壁をガラス障子に取り換えて採光をよくした。
二十数年前、お堂の前でひどい交通事故があった。車は堂横の細道に突っ込んで大破し、その衝撃で堂前の石灯籠は首も脚も折れてしまうほどの事故。しかし、不思議なことに乗っていた三人は全員無事だったという。偶然なことに三人共に丑年生まれ、守り本尊の虚空蔵菩薩様のご加護だろうと皆そのご利益に感じ入ったという。